どうか、この想いを。
「真美!


お願い!


宿題見せて!」



「はいはい」


「サンキュー!」


今必死に私に頼んできたのは大河


大河はこの四人の中で1番勉強ができない



この高校にも補欠合格でギリギリ入れたようなもの。


時の流れは早いもので、入学してからすでに一ヶ月が経とうとしていた。



「真美、これってなんでこの答えになんの?」



「えっと、これはね、この式を代入して解くの」



「あー!

そうゆうことか!


サンキュー!」



そう言って大河は私の髪をくしゃくしゃにしてきた。



ドキドキ



…なんでこんなやつ好きなんだろう。




私は大河のことが好き



昔からずっと優しくて笑顔な大河に自然と惹かれた


大河を想い続けてもう8年


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