ペットの猫とガラケーと
始まり:ハルとタク
「わわっ!降ってきた〜」
学校からの帰り道。
元々雲行きが怪しかったんだけど、駅のホームを出たくらいから本格的に降り出してきちゃった。傘も持ってきて無いから、鞄を傘替わりにして全力疾走してる女子高生。
これが、私こと鈴原遥瑠(すずはら はる)。
さすがに降水確率40%は傘持ってくるべきだったな…
家に帰るまでの道の途中に公園があって。そこに大きな木があるから、そこで雨宿りすることにしたの。
「うわー……びっしょびしょ……」
ハンカチで顔を拭ってた時…だったかな?
「ニャン…」
「……ん?」