ナツコイ
クラス替え
「菜々ー!菜々ー!起きなさーい!」
もー、うるさいなぁ....
って、ちょっとまって!いま、何時!?
時計を見ると...
「8時じゃん!!!やばいやばい!」
階段をドタドタ降りていく私に
「だから言ったのに目覚ましかけなさいって」
あー、まーたお母さんのネチネチ話が始まったよ...
ピンポーン
「あら、あみちゃん来ちゃったじゃない。ほらさっさと支度して行きなさい!」
「わかってるって!行ってきます!」
ドアを開けるとそこには仁王立ちで立つ
あみの姿が...
おー、怖い怖い。
「ちょっとー?菜々ー?遅い!」
「ごめんごめん許して♡」
「許して♡じゃないわよ!ほら行くよ!」
「帰りにドーナツおごるから♡」
「仕方ないなー♪」
神田あみは私の親友。しっかりしてて
お姉ちゃんみたいなんだ♪怒ると怖いけど...
「ねー、菜々」
「んー?」
「クラス替え楽しみだね!菜々と
なれるといいな...」
こーやって急に甘えてくるとこが
可愛いんだよなー。あみって。
「そんなの私もなりたいよ!もう2人で
願うしかないね!」
「よし!早く見に行こう!ダーッシュ!!!」
あみは元陸上部だ。だから...
「速すぎー!もー、見えないよ(泣)」
ということで置いてきぼりだ。
私も頑張って走ってようやく学校に着いた。
呼吸を整えていると笑顔で走ってくるあみの姿が...
「菜々!同じクラスだよ!!やったね!」
「え!ほんとうに!?え!やったー!」
喜びすぎて