いつか必ずあなたの心掴むから
影は照明を落としてくれた。


ベッドにあぐらをかいて私を見ている。


きっと影にとってはセックスはなんでもない行為。


でも私は・・。



私はTシャツの裾をつかんで、えいっと脱いだ。


顔からは火が出そうだった。


・・・・・


「えーとさ、何その下着」


と影は頭をポリポリ掻きながら言った。


「えっ??」


私はブラトップにボックスショーツを履いていた。


しかもベージュ・・。


「俺寝るわ。半分使っていいから」


と影はベッドの端に寄り背中を向けた。



失敗した・・


私を抱く気が失せたんだ・・


例え一度っきりでもいい、影に抱いて欲しかった!


などと自分ではあり得ない感情に襲われた。



私はガッカリ半分ホッとしたのが半分の複雑な気分でベッドへ潜った。


影はもう寝息を立てていた・・。
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