いつか必ずあなたの心掴むから
夢の中で、私は誰かに後ろから抱きしめられていた。


私は寝返りをうち彼の腕の中で眠った。


『静、可愛いよ』


と唇に柔らかい感触。



(ふぅ・・ん・・しあわせ・・)




「おい」 (おい・・?)


「起きろ!」 (へ?)


パチッと目を開けると影が私を睨んでいた。


「あ!わ!おはようございます!」


と私は飛び起きた。


「学校行くなら送っていくけどどうする?」


と影は相変わらず面倒くさそうに言った。


「あの、私達狙われてるんですよね?


 怖くて外出られません!」


と私は早口に言った。


「まーな」


と影も頷いた。


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