いつか必ずあなたの心掴むから
朝昼晩。私が料理を作って影と食べた。


私が掃除と洗濯をしてると影はゲームをしていた。


そして夜はあの大きなベッドで一緒に寝た。


もちろんエッチは無し。


こうした生活が5日間過ぎた。


影のスマホが頻繁に鳴るようになってきた。


「わーったよ。


 ついでだからいいだろ!


 ちゃんと責任取るよ」


などと聞こえてくる。


(なんの責任とるの・・?まさか結婚・・?)


私の手からお皿が落ちた。


ガチャーンと音がして影が飛んで来た。


「おい、大丈夫か?」


「ごめん、ぼーっとしちゃって」


と言って私は慌ててお皿のかけらを拾おうとした。


「いたっ」


私の人差し指から血が流れた。


「バカ、見せてみろ」


と言って影は私の血を舐めた。


「ひえっ」


私の体に電流が走った。


私は影が好き


私は影が好き


影が・・大好き



影が指に絆創膏を張ってくれた。


そして、


「あと2.3日で片がつくそうだ。


 やっと学校行けるぞ」


と言った。


学校へ行ける、つまりここを出て行く事・・。


胸に穴が開くってこんな感じなんじゃないかと思った。
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