君がいたしるし~ひと夏の四人の恋物語~

そして、着いた村は想像していたよりもとってもきれいだった。


川はほどよい速さで流れていて、周りにある田んぼからは稲が風に揺れてさらさらと聞こえた。


「こんにちは。この村の景色、気に入ってもらえたでしょうか?」


そうやって話しかけてきたのは、この村の村長だった。


何でも、施設に行くのは明日からで今日は宿で休んでいいそうなので、宿まで案内してくれるそうなのだ。

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