君がいたしるし~ひと夏の四人の恋物語~
共有スペースは一階の玄関から見て真ん前にあった。
そして、入ると下は0歳から、上は高校生くらいの人が遊んでいた。
小さい子の近くには施設の職員さんがいて、本を読み聞かせしたり一緒に折り紙したりしていた。
ふと一人の男の子が私たちの存在に気づくと、それを初めに全員が気づいてシーンと静まり返った。
それに気づいた職員さんがこちらに駆け寄ってきた。
「この子達は、東京から遊びに来てくれたんですよ~!!皆さんいっぱい遊んでもらいましょうね~!!」
そう言うと、小さい子達が大きな声で、
「はーい!!」
と元気に答えた。