七夕祭り
ギリギリだったけど、遅刻にならずに済んだ。
友達には何があったの?とか言われたけど
でも、話をしてて…とか言えないよ。

「遥果ー、今日アイス食べて帰らない?」

「璃奈…ごめん、今日放課後残らなきゃならなくて」

「それ待ってるから行こ!」

「うん、それでいいなら。」

何の話なんだろうと、考えていたら
いつの間にか時間は過ぎていて…

…待っていればいいんだよね?
掃除が終わってから待っている。
でも一向に来る気配がない。

「遥果ー、誰待ってるの?」

「…来たらわかるよ」

って言ってんのに来ないし…

「待たせるとか…」

「っと…わりぃ、遅くなった」

「遅い。…で?颯月、どしたの?」

「…七夕の祭り
空けとけよ?一緒に祭りいくぞ!」

「…颯月、彼女とかいないの?」

「いねぇよ…いたら誘わねぇって。
それに…っ何でもない。」

それに、何?
言いかけてやめた…

「何でもないから。…じゃ、わすれんなよ!
そして…浴衣で来いよ。それじゃ。」

…なんて、いって帰っていた。
そして…璃奈がポカーンと、していた。

「え、え、えぇ!?…ちょっと、遥果?
これどういう事?」

「…いや、颯月と私は幼馴染で。
どうして誘われたかは、わからないけど。」

「…ファンクラブとか出来てるのに
告白しても、OKが出ないというので噂にもなってたのに
颯月くんが…自ら、誘うなんて」

…あ、颯月ってそんなすごいことになってるんだ
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