七夕祭り
「夕方からだし…もう少し時間あるなぁ」

15時から準備したり、着替えたり。
本当に迎えに来てくれるんだよね?
これで、騙されたとか…嫌だからね…

「…よしっと。」

「何、祭り行くの?遥果」

「どう?お兄!…似合う?」

「お前らしくねぇなぁ…ま、いいんじゃねぇの?」

…早く、颯月が来ないかな。

インターホンがなったのが聞こえて
急いでいくと、浴衣姿の…颯月が。

「…よ!…行くか」

「うん。」

何も、なし…か。

「お前の、浴衣…可愛いな」

歩きながらそう言われた。
自分の顔が赤くなっていくのがわかる

「颯月も、かっこいいよ…浴衣」

「だろ?…新しくしたんだからお前のために。」

「…私の?」

「…何度も言わせんな。おまえのために
俺は何もかも選んだ。で、これ…つけてくれるか?」

ん?…リング
リング…ってか、ペアだよね。これは

「俺とのペアリング。
お前の気持ちを聞かずにこんなことして悪いと思うけど
お前が誰かに取られる前に俺のもんにしたかった。
…って、ずっとこの日を待ってた。」
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