それでも、君が好きだから。
prologue
*******

_「みなみ!!咲良!!‟フィニスタ”の新曲聞いた!?」



私と、幼なじみの由井咲良(ゆいさくら)と利田みなみ(りだみなみ)。


三人でいるのが、当たり前だった、中学一年生まで。



_三人の関係を崩したのは、私の家庭の問題だった。




「ごめんね、咲良、みなみ」




12歳になったばかりの四月。私は、咲良とみなみと、離れ離れになった。



【失って気づいた 
 
 一番大切なものがずっとそばにあったこと
 
 失うまで気づかなかった愚かな僕は
  
 ただただ君が愛おしい

 いつかきっとまた逢える
 
 そう信じて僕は未来へ進むんだ】
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