それでも、君が好きだから。
見下したような目で私を睨んでくる愛梨ちゃんの記憶は消えることはない。



「目障りなんだよね」



臨海学校の前に、すれ違いざまにそうつぶやかれたこともある。


……正直、私は彼女が怖い。





「ひらりちゃん、A組は制服喫茶するんでしょう?楽しそうだねぇ!見に行こうかな!」




この笑顔だって、ニセモノなんじゃないかって思っちゃう。




「私は今日魔女の衣装を着るんだぁ!」




怖い……ここにいたくない
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