それでも、君が好きだから。
いつも笑顔で、キラキラしてて。ひらりのあの笑顔にあたしが何度助けられたか。



咲良だって。性格悪くてひらりをいじめてばっかだけど、ひらりを誰よりも大切に思ってる。




「思い合ってるのに、気づいてないだけなんだよ。あたしは……二人とも幸せになってほしい」



「……それは俺だって思ってるよ」




「ひらりは……黙って転校したことで咲良との間に距離ができちゃったって、後悔してる……自分を責めてる」




「……」




「あたしは、なんとしてでもあの二人をくっつけてあげたい」




「…俺もだよ、みなみ」
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