それでも、君が好きだから。
*******

ピンポーン



あれからナオと別れたあたしは、帰らずにひらりの家を訪ねた。


ガチャ


「あれ?みなみ?」



「お邪魔します」



あたしはドアとひらりの隙間から許可なく家に上がった。



何回も来てるし、リビングがどこかなのかわかるもん。



バンッ!!



「おいひらり?誰だった?」



あたしの視界には、テーブルで勉強してる咲良。



「このクソバカ男!!」



あたしはそれだけ言ってUターン。



「は!?みなみ!?」



「あれ、みなみもう帰るの!?」



「お邪魔しました!!」




あたしはそう叫んでひらりの家を出た。




……正直、超子供っぽい八つ当たりだった。




「もう、あんなやつらさっさとくっついちゃえばいいのよ!!」




ヤケクソになりながらあたしが家に帰ったのは言うまでもない。
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