それでも、君が好きだから。

覚悟とカゼとケガ

*******

「次の相手二年なんでしょー?楽勝じゃね?」



「てか相手になんねーよって!!キャハハハ!!」



女の先輩たちの甲高い笑い声が頭に響く。



「ひらり、気にすんな」




「気にしてない。ここまで順調に勝ち進んできた。いよいよ準決勝、最後まで気を引き締めていこう!!」




「オー!!」




円陣を組んで声を合わせるとともに心を落ち着かせる。




「絶対……負けない……」




今日は正直、調子が悪い。でも……負けるわけにはいかないから。

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