それでも、君が好きだから。
「あれ……」




やみくもに走り続けて、ついたのは駐車場。



「バカ!遅い!あたしを待たせるなんていい度胸ね!」



「あぁ?寝坊して遅刻したあげく迷子になったのはてめぇだろ!」



この声……さっきの人だ。




「もう入場始まるぞ。早く戻んねぇと」




「……誰?」




マスクをしている女の人が私に気づいた。
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