それでも、君が好きだから。
「……っは?」



「さ、くらっ……グスッ」



泣いて……るのか?



扉を開けた瞬間、ひらりは俺に抱き付いた。




「……入って」




ここじゃあれだし、俺はひらりを家にいれた。




「紅茶入れるから、座ってて」




ひらりは泣きながら小さくうなずき、ソファに腰かけた。
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