それでも、君が好きだから。
*******

「ひらりん、元気だせって。咲良が何もしてないのに嫌いになるわけなんかないだろ?」



放課後、結局咲良には最後まで避けられ、みなみとナオとファストフード店に来ている。



「なんか聞いてないの?」



「んあ?特に……アイツ今日ずっと上の空だったしな」




咲良……




ずきずきと胸の奥が痛み、苦しくてシャツの胸元を握る。




「……あたし、行ってくる」





みなみは突如立ち上がり、荷物を持って走って出ていってしまった。
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