それでも、君が好きだから。
【咲良side】

*******

「_でさでさ!!そのソウマがね!!」



PM 11:00

ひらりは俺の部屋の、しかも俺のベットで、俺の枕を抱きしめながら。


中学の時の思い出話をしてる。




_好きなやつが自分の部屋でこんなんで、手を出さない俺は成長したと思う。



「ひらり、そろそろ自分の家帰れよ」



「だって今日お父さん、飲み会行ってるし、ひなみは友達の家に泊りに行ってんの!!」




「それ散々聞いた。俺寝たいからどいて。帰って」




「むー」




むー、じゃねえよバカ。




「じゃ、明日ねー!!」




明日は臨海初日。集合は9時に学校。


ま、8時に起きればいいだろ。




ひらりが出ていって、やっと俺はベットに寝転ぶ。




「_あの鈍感。無自覚。」
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