それでも、君が好きだから。
*******
俺とひらりは、生まれたときからずっと一緒だった。
「咲良!!」
気づかぬ間に、俺はあの暖かい笑顔に惚れていたんだと思う。
……気づいたのは、ひらりがいなくなった日だったけど。
+++
「みなみ、新曲聞いたか?」
「うん……帰ってから」
夏休みだったあの日俺らは、いつも通りひらりの家に遊びに行った。
ピンポーン……
『はい』
「咲良です。おじさん、ひらりは?」
中学生ながら、俺はひらりのお父さんの声がいつもより暗いのに気づいた。
俺とひらりは、生まれたときからずっと一緒だった。
「咲良!!」
気づかぬ間に、俺はあの暖かい笑顔に惚れていたんだと思う。
……気づいたのは、ひらりがいなくなった日だったけど。
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「みなみ、新曲聞いたか?」
「うん……帰ってから」
夏休みだったあの日俺らは、いつも通りひらりの家に遊びに行った。
ピンポーン……
『はい』
「咲良です。おじさん、ひらりは?」
中学生ながら、俺はひらりのお父さんの声がいつもより暗いのに気づいた。