それでも、君が好きだから。
*******

「ヒャッホー!!!」



私とナオは叫びながら海に飛び込んだ。



「そこ!!飛び込まない!!」



体育教師に怒鳴られてしまったのは言うまでもない。




「ちぇー…って!!咲良!!みなみまで!!」




二人は海の家の屋根の下にいた。




「みなみー!!せっかく水着かったのに!!咲良も!!」




私ははしゃいでいるナオを置いて二人のところに行った。




「予想以上に天気いいし」




日焼けの心配!?




「咲良「だりい」




む……そっぽ向かれた!?




「キャ!?」




「みなみゲットー!ひらりん咲良よろしくー!!」




ナオはみなみの腕を引っ張って海のほうへ行ってしまった。




「よし!私たちも行「かない」




咲良って海嫌いだっけ?いやむしろ、毎年一緒に行ってた気がする。




「あ!ナンパされるから!?」

「はぁ……」



即刻ため息をつかれた。

……違うんだ




「じゃあいこう!!」




強行突破!!


私は咲良の腕をつかんで走り出した。




「咲良!早く!!」



「ちょっ、ひらり!!」




咲良の言い分なんて聞いてあげないもん!!
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