それでも、君が好きだから。
*******

「いらっしゃーい」



「うわ!リアルに柴咲さんだ!!すげえ!!」

……何が?え?もしかして顔やばいってことかな?



「テキトーに座ってな!!みなみは俺の隣な!!なんなら膝の上でも「隣座るわー」




ナオ、もっと自然に頑張りなよ……!




私はナオの横に座るみなみの隣に座る。


みんなで円みたいになってる中、咲良は真正面。

……隣より緊張する




「じゃ!遊ぼうぜ!」




「じゃじゃーん!!王様ゲーム!!」



ナオが割り箸がたくさんささった箱を取り出した。




「定番かよ」



汐子の冷静なツッコミに女子は苦笑。それに比べ男子は大盛り上がり。




「はじめるぞー!!最初はやっぱり席替えだな!!このままじゃ女子も男子も固まりすぎ!!引いた番号順で座れよー」



私が引いたのは7番。13人いて一本王様だから12番まであるはず。




「ひらりが7番?やったー!となり!」


「みなみー!!」



みなみが私の左隣に座った。



「いつものメンツかよ」



そう言って右隣に座ったのは……


「咲良!!」




「イツメンてきな!アハハ!」




咲良と私とみなみ。いつもと同じ三人組だ。ナオは……みなみの正面にいる。



「お前らずりー!ひらりんそこかわって!」



「アハハ」



ナオが言い始めた席替えなのに。
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