それでも、君が好きだから。
*******

「ヒャッハハハハ!!」


「ちょっとみなみ、声でかいって!アハハ!」



王様ゲームが6回くらい回って、女子禁制ってことなんかもう気にせず騒いでる。



「おい、ひけよ」


「あ、うん」




今まで私は特に変なやつには当たらなかったけど、汐子が咲良に命令した‟渾身の笑顔”はさすがに笑ったな。



「ふふっ」



「いつまで笑ってんだよ」



「だって!アハハ!」




私は割り箸を一本引いて隣に回す。




「ってお前」



ん?
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