それでも、君が好きだから。
前の席の男子にも突っ込まれる。まあそりゃそうか。



「おしゃれだよ。お、さ、れ」




そのまま机にぐだーっと伸びて、この教室で誰よりもやる気ない感じが出てる。




「よし、じゃあ遅刻魔!松戸!お前男子の文化祭実行委員な」




「うぃー……ってはっ!?なんで俺!?」



ガタっと立ち上がって担任にケチをつける里緒。




一同、大爆笑。




「遅刻ボーナス。女子はー……隣の柴咲」


「へっ!?」




海野先生ひどくない!?今ままで無遅刻無欠席!





「転校生だし、しっかりクラスに溶け込んじゃえ!」




なんていらないボーナス!!




「じゃ、文化祭実行委員は松戸と柴咲さんね!二人は今日から委員会あるからー」




ガーン!今日はみなみと咲良とナオと買い物に行く予定だったのに……




「ひらりよろしくー!」




里緒はピースなんかしてるけど、私は巻き込まれた身なんだからね!!




「……はぁ」




咲良たちといられる時間が減るって結構つらい……
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