ただひたすらに君が好きだよ。
-午後-
なんとなくボーッとして
全く授業に集中できずにいると
前の子から手紙が回ってきた
『昼休みにまた宇都宮先輩が来てたよ!!
急ぎじゃないから別にいいって言ってたけど、一様伝えとくね』
わっ、忘れてたーーーー
なんて、無責任な....
すっかり忘れていたなんて、授業が終わったら大至急行かなくては
私は、回ってきた手紙にありがとうと
書いて送り返した
『キーンコーンカーンコーン』
「気をつけー、礼」
礼してそれとほぼ同時に席を立つ
昼休みの悟くんのように隣のクラスへと
向かう。
また、忘れないうちにやっとかなくちゃ
「茶道部の部長さんていますか?」
ドアの前に来ると同時に特に誰とも言わず声をかける
「おぉ、時田!!、どうした?」
「た、小鳥遊くん!!
あ、あのね、宏斗先輩に頼まれて
茶道部の部長さんいる?」
なんか、緊張するー!!
「はーん、森なら、奥にいるよ」
そう言って、小鳥遊くんは森さんを呼びにいってくれた
「時田さん、急にどうしたの?」
でも、なんかちょっと機嫌よくなかった
気がするけど、気のせい?
「時田さん?」
「ああ、ごめん、あ、あの
こんど、書道部で講師の方をお招きするんだけど、
その時に茶道の畳を貸してもらえませんか?、とお願いしに来ました」
「畳?、いいけど、書道って畳でやるんだっけ?」
「もちろん、普段は床とかでやっちゃってるけど、書道も正座で畳だよ!!」
「そうなんだ!!、まぁ、貸すことは問題ないよ、結構余ってるし」
「ほんとに!?、うわぁ!!、ありがとう!!」
「いえいえ」
はやく宏斗先輩に言いに行きたいな〜
「じゃあ、私はこれで、
ああ、そうそう、私のこと呼びに来た
小鳥遊くん
眉間にしわ寄せて結構おっかない顔してたんだけど、大丈夫?」
「えっ、やっぱり!!」
気のせいじゃなかったんだ....、
どうしたんだろ?