ただひたすらに君が好きだよ。
「おぉ〜、千鶴ちゃん、おかえりー
って、どうしたんだ?、顔真っ赤だぞ」

「千鶴、熱?」

「い、いえ、ちょっと外に出て熱くなっちゃっただけです。

というか、先輩たちはトランプを再開してないで掃除を続けてください...」

部室に入ると、はじめに来たときと
ほとんど同じ状態で先輩達はトランプをしていた

「千鶴、俺、終わった。」

春樹先輩が立ち上がってこっちに来ながらいう

「そうでしたか!!、それはよかったです!」

『ガチャ』

これなら文句ないだろ!!、とでも言ってるかのように春樹先輩は勢いよくロッカーを開ける

「ロッカーに、これあった、
千鶴にあげる」

先輩の手から差し出されたのは小さなクマのストラップだった、

「えっ!!、いいんですか!?
もしかしなくてもこれ、先輩の手作りですよね?」

「いい、もともと、千鶴にあげるために
持ってきたやつ、..だから」

「ありがとうございます!!!」

春樹先輩は手先が器用で、
たまに、今日みたいなストラップを作ったり、ぬいぐるみを作ったり

はじめは妹のためにやってたらしいんだけど、だんだんハマってしまったらしい

私なんかにはとても作れないようなものばっかりで、本当にすごい

「おい、春樹、
なにお前、千鶴ちゃんに色目使ってんの?

なにげに隅に置けないやつだよな(ニヤニヤ)」

「宏斗先輩!!、先輩と春樹先輩を一緒に
しないでください!!」

トランプをかたしながら言う先輩に
少し怒って答える

「先輩と一緒にしないでって…
千鶴ちゃん、俺泣いちゃうよ…」

なんてふざけて言う先輩

「ったく、春樹がそんなもんやるの
女子では千鶴くらいしかいないぜ」

「そうなんですか⁇、
それは余計に嬉しいです‼︎

春樹先輩、本当にありがとうございます」

「うん、大事にしてあげて」

「はい‼︎」

春樹先輩の顔が、なんとなくだけど、
少し微笑んだ気がした

「それじゃあ、掃除再開すっか!」

そうして私たちはまた、掃除を始めた
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