Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
2年目 ~別れ道~
シアトルで無事、出産を終えた姫花は、愛息子“廉”(レン)に振り回される毎日を送っていた
授乳にかかる時間は、なんだかんだで1時間
そのまま抱っこで寝かしつけ、気付くと、次の授乳の時間だった
レンが寝ている間に、掃除や洗濯をし、自分の食事も済ませる
産後の体型を戻すために、ストレッチも欠かさない
そして、自分のブランドのデザインを書き溜めること
コレが唯一、姫花が子育てを忘れてしまう時間だった
レンが生まれて、半年が過ぎた頃には、昼間はベビーカーを押し、近くの公園へ行くこともあった
アメリカでは、比較的治安が良いとされているシアトルでも、人のいない路地や陽が落ちたあとは避けて生活をしていた姫花だったが、出産しても、その容姿は衰えることを知らず、“万国共通の美”なのか、姫花は無意識に、周囲の視線を集めているのだった
“マーサ’s キッチン”
ココは、姫花の行きつけのカフェ
コーヒーの街、シアトルには大手のコーヒーショップも多いが、個人経営のカフェも少なくない
「おはよう! 姫花! 今日も綺麗だね」
朝から口説いているのか、ご機嫌であいさつしてきたのが、オーナーのケン
「おはよう ケン」
姫花はレンを抱っこしながら、いつもの席に腰を下ろす
「かわいい スイートなレン~ こっちにおいで」
と姫花の腕からレンを受け取るのが、ケンの奥さんで店の名前にもなっているマーサ
「あ~ ありがとう・・ もうこの子重くって・・ 肩が凝るのよ・・」
と姫花は肩をさする
授乳にかかる時間は、なんだかんだで1時間
そのまま抱っこで寝かしつけ、気付くと、次の授乳の時間だった
レンが寝ている間に、掃除や洗濯をし、自分の食事も済ませる
産後の体型を戻すために、ストレッチも欠かさない
そして、自分のブランドのデザインを書き溜めること
コレが唯一、姫花が子育てを忘れてしまう時間だった
レンが生まれて、半年が過ぎた頃には、昼間はベビーカーを押し、近くの公園へ行くこともあった
アメリカでは、比較的治安が良いとされているシアトルでも、人のいない路地や陽が落ちたあとは避けて生活をしていた姫花だったが、出産しても、その容姿は衰えることを知らず、“万国共通の美”なのか、姫花は無意識に、周囲の視線を集めているのだった
“マーサ’s キッチン”
ココは、姫花の行きつけのカフェ
コーヒーの街、シアトルには大手のコーヒーショップも多いが、個人経営のカフェも少なくない
「おはよう! 姫花! 今日も綺麗だね」
朝から口説いているのか、ご機嫌であいさつしてきたのが、オーナーのケン
「おはよう ケン」
姫花はレンを抱っこしながら、いつもの席に腰を下ろす
「かわいい スイートなレン~ こっちにおいで」
と姫花の腕からレンを受け取るのが、ケンの奥さんで店の名前にもなっているマーサ
「あ~ ありがとう・・ もうこの子重くって・・ 肩が凝るのよ・・」
と姫花は肩をさする