Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
こうして、ジュディと正式に別れた潤也は住みなれた街を後にし、日本に拠点を移した

モデルとして、世界的に地位を確立した潤也は、自分の原点に戻り、その先のステップを見据えていたのだ

「なんか、数年ぶりに現れたと思ったら、もう馴染んでるし・・・」

と最近では週に1回は顔をだす潤也に苦笑いのアリ

「元々の性格がずうずうしいのかもね」

と笑う潤也

そんな潤也に驚くアリ

「・・何?」

「いや・・ なんかちょっとドキッとしたよ」

と苦笑いのアリ

「は?」

「いや~ 別に男に興味はないけどさ、さっきの潤也にちょっとドキッとしたよ・・ 色気? フェロモン? よくわかんねぇけど、ちょっとビビッたよ」

そう言いながらアリは潤也の前にビールの入ったグラスを置きニヤッと笑った

「よくわかんねぇけど、それって褒めてんの?」

「俺的に最上級の褒め言葉だけど?」

「へぇ~」

潤也は笑いながらグラスに口をつけた

アリとたわいもない話をしながら、1時間ほど過ごした潤也はAQUAを後にした

20歳も越え、裏口から出入りする必要もなくなったので、堂々とAQUAの正面から外へ出ようと1階の一般フロアを横切る潤也

純粋にAQUAでお酒が飲みたくてやってくる客もいれば、アリやジェイソンなどバーテン目当ての女性客もいるし、会えるかもしれないと・・潤也や大吾、咲などと少しでも近づきたいファンもいる

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