Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
エイミーは戸惑いながら、潤也の前にやってきた

キャップもサングラスも外した潤也に思わず顔を赤らめるエイミー

「こんにちは」

そんなエイミーに笑顔で手を差し出す潤也

「姫花の日本の友人で東野潤也といいます 姫花と仲良くしてくれたみたいだね」

「あっ・・ ハイ・・ 」

エイミーは戸惑いながらも潤也の手を握り

「エイミー パーカーです ヒメカはとても良い友人でした」

エイミーの言葉を聞いて、潤也は表情を緩めながら席につく

「姫花かここでどんな生活を?」

それからエイミーはシアトルでの姫花の様子を話した

2時間近く経つと、ケンやマーサ、そして帰ってきたジョナサンとも打ち解けた潤也は姫花が毎日飲んでいたコーヒーを飲み、カフェを後にしたのだった

潤也が去った店内

「ねぇ・・ ママ なんでレンの事は話ちゃいけなかったの?」

エイミーは潤也に会う前に

「いい、レンの事は存在自体も話しちゃ駄目よ? 絶対言っちゃ駄目だからね」

とマーサに念を押されていたのだ

「たぶん、あの彼、レンの父親よ」

マーサは潤也の出て行ったドアを見つめながらつぶやいた

マーサの衝撃発言に思わず、洗っていたカップをシンクに落とすケンとコーラを噴出しむせるジョナサン

「本当なの? ヒメカが言ってたの?」

一人冷静なエイミー

「あの子が言うと思う? オンナの勘よ」

とマーサは家族の顔を見ながら笑った

こうして潤也は日本へ戻ってきたのだった

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