Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
その声に
「は~い!!」
と大声で答えたレンは
「みんな、ごめんね じゃあまた」
と囲まれていた輪を抜け出し、走っていってしまった
「またって・・ 明日からサマーバケーションなのに・・・」
とレンとなんの約束も取り付けられなかった友達は、レンの後姿を恨めしそうに見るしかなかった
「姫花~ 遅いって・・・」
「ごめん、ごめん・・ 今日ハリケーンが来るって言うからさ~」
「その包帯って・・・」
「ちょっと手元が狂ってさ~」
と苦笑いの姫花と呆れ顔のレン
そんな二人の会話を聞いていたのか
「窓の補強ですか?」
と同じく子どもを迎えにきていた男性が口を挟んだ
「えぇ・・ 普段しない事なんで、どうもうまく行かなくって・・」
「女性には大変な作業ですよ 良かったらお手伝いさせてくだい」
レンはうんざりした顔でその男の顔を見上げ、そのまま視線を落とした
その視線の先にいるのは、同じクラスのジェイ
ジェイの母親は、彼が2歳の時に病気で亡くなっており、父親と二人暮らしだった
「は~い!!」
と大声で答えたレンは
「みんな、ごめんね じゃあまた」
と囲まれていた輪を抜け出し、走っていってしまった
「またって・・ 明日からサマーバケーションなのに・・・」
とレンとなんの約束も取り付けられなかった友達は、レンの後姿を恨めしそうに見るしかなかった
「姫花~ 遅いって・・・」
「ごめん、ごめん・・ 今日ハリケーンが来るって言うからさ~」
「その包帯って・・・」
「ちょっと手元が狂ってさ~」
と苦笑いの姫花と呆れ顔のレン
そんな二人の会話を聞いていたのか
「窓の補強ですか?」
と同じく子どもを迎えにきていた男性が口を挟んだ
「えぇ・・ 普段しない事なんで、どうもうまく行かなくって・・」
「女性には大変な作業ですよ 良かったらお手伝いさせてくだい」
レンはうんざりした顔でその男の顔を見上げ、そのまま視線を落とした
その視線の先にいるのは、同じクラスのジェイ
ジェイの母親は、彼が2歳の時に病気で亡くなっており、父親と二人暮らしだった