Afther 姫☆組 (姫シリーズVol.4) 【完】
こうして姫花に近づいてくる男が多いのがレンの悩みの種だった
今日、友達の話を上の空で聞いていなかったのも、どうすればいいのかレンなりに対策を練っていたからだったのだ
この日は、ジェイが腹痛だと仮病を使ってくれたため、ブラウン親子が家に押しかけてくる事態は避けられ、レンはジェイに借りが出来たな~と苦笑いをしたのだった
生まれたから一度も日本に行ったことのないレンだったが
“異国で生まれ、生活していても自分のナショナリティを忘れちゃダメ”
“レンの体に流れているのは日本人の血だから・・・”
と諭すように話す姫花の料理は毎日日本食だった
今日も姫花が腕を振るった夕食を食べ終わり、雨と風が吹き付ける中、早めに布団に入った
「姫花? 今日はなんの本読んでくれるの?」
「今夜は“一寸法師”よ?」
「俺、その本好きだな・・・」
「そう?」
「日本のお話はみんな好き・・ スパイダーマンも好きだけど・・・」
こうして、姫花は毎晩レンに絵本を読んでいるのだ
一寸法師を読み終わった姫花は
「おしまい・・ ガタガタ煩いけど眠れる?」
本をたたんだ姫花に、ずっと天井を見ていたレンがベットサイドの椅子に掛けていた姫花に視線を移し
「ねぇ・・・ ずっと聞きたかったんだけどさ・・」
「ん? なぁに?」
「姫花の寝室のチェストの中にある姫花のおっきなアルバムに写ってる人達ってだぁれ?」
「え?」
「ほら! 本みたいになってるアルバムだよ!!」
レンは姫☆組の事を言ってたのだった
今日、友達の話を上の空で聞いていなかったのも、どうすればいいのかレンなりに対策を練っていたからだったのだ
この日は、ジェイが腹痛だと仮病を使ってくれたため、ブラウン親子が家に押しかけてくる事態は避けられ、レンはジェイに借りが出来たな~と苦笑いをしたのだった
生まれたから一度も日本に行ったことのないレンだったが
“異国で生まれ、生活していても自分のナショナリティを忘れちゃダメ”
“レンの体に流れているのは日本人の血だから・・・”
と諭すように話す姫花の料理は毎日日本食だった
今日も姫花が腕を振るった夕食を食べ終わり、雨と風が吹き付ける中、早めに布団に入った
「姫花? 今日はなんの本読んでくれるの?」
「今夜は“一寸法師”よ?」
「俺、その本好きだな・・・」
「そう?」
「日本のお話はみんな好き・・ スパイダーマンも好きだけど・・・」
こうして、姫花は毎晩レンに絵本を読んでいるのだ
一寸法師を読み終わった姫花は
「おしまい・・ ガタガタ煩いけど眠れる?」
本をたたんだ姫花に、ずっと天井を見ていたレンがベットサイドの椅子に掛けていた姫花に視線を移し
「ねぇ・・・ ずっと聞きたかったんだけどさ・・」
「ん? なぁに?」
「姫花の寝室のチェストの中にある姫花のおっきなアルバムに写ってる人達ってだぁれ?」
「え?」
「ほら! 本みたいになってるアルバムだよ!!」
レンは姫☆組の事を言ってたのだった