君とまたここで
夏と共に
ミーンミンミンミンミーンミンミンミン
せわしなく鳴く蝉たちの声
太陽の光で熱を持ったアスファルト
午後1時27分まだ6月の終わりだと言うのに暑さで滲んだこの世界は初夏と言うよりもー真夏だ
やっとの思いで着いた見慣れたバス停は
少し木陰になっている
そこにポツンと置いてあるベンチに私は腰を下ろした
バスの時間まで15分くらい余裕がある
いつもの事だ、片手に持っていた溶けかけのアイスを口に入れると斜め横に男の子が立っている事に気づく
その男の子はとても大きな可愛い目女の子みたいな白い肌でその長い睫毛の奥の瞳は綺麗な茶色

簡単に言うと私は見惚れてしまった
ふと我に帰ると男の子も私の方を見ていて目があった瞬間スッと顔を横に背けた
[しまった…直視しすぎてしまった!…あれ?]
よく見ると背けたその横がをが少し赤らんで見えた
それが何故か嬉しかった。

今思うと18歳の私が年下のしかも小学生をそんな風に思うなんて、
変態だ。と言うより犯罪


どれくらいの時間が経っただろう
多分時間的にはそんなに経過していないのに私の中ではもー何時間もたったような気がした

先にその沈黙を破ったのは男の子だった

『初めまして、僕新藤光(しんどうひかり)と言います!最近引っ越して来ました』

片言に挨拶してくれたその男の子の名前は新藤光くん最近引っ越して来てまだこの土地に慣れていない小学生の男の子だった

その挨拶の仕方からしっかりした小学生だと言う事は一目瞭然だった


その後少し話をしてバスが着いて私たちの会話は終わった
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