弱いあたしと強い君と。

人ごみの少し奥

涙でぼやける視界にたしかに写ったんだ



内河くん



内河くんのいる派手グループが
周りにきゃあきゃあ言われてる




”困った時は少し頑張って俺の名前呼んでみ?”


この間の言葉を思い出す




「おいーどうにかしてくれよーこれ。」


「クリーニング出さなきゃ行けなくなったじゃん」


「クスクス、大丈夫?ちよ笑」



責め立てる声が




あたしの体に入ってきて




「...せい...」





「は?何言ってんのちよ...」




「たいせいーーー!!!!!!」







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