弱いあたしと強い君と。
「立てるか?ちよ」
「あ、うん...」
手を差し伸べてくれた内河くん
ってんんん!?!
ちよ!?!
今ちよって呼んだよね!?
まさかの下の名前呼び捨て!?
びっくりして手をとったまま立ち上がらないと
「ん?どうしたんだよ、腰抜けたのか?」
「い、いや、今内河くんちよって...」
「は!?いや、それはっ、お前だって下の名前で俺のことを呼んだじゃん?!だから俺も!」
なぜかすごく慌てる内河くん
それが少し可愛くて
「ふふっ、変なのっ」
あたしは笑ってしまった
「あーもうなんだよー...」