弱いあたしと強い君と。
すっぴんか?化粧してんのか!?
そんなくだらないことを考えながら
ちよのことをガン見していた
ちよと目が合うまでは気付かなかった
俺の目が盗み見という範囲を大幅に
出てしまっていることを!
「ん?どうしたの、内川くん。あたしの顔になんかついてる?」
きょとんとした顔もやっぱくっそ
可愛えぇ!
駄目だ、
好きになったら俺の手じゃ守りきれない
また加代と同じ目に合わせてしまう
俺がもし、ちよのことを好きになっても
俺の心の中だけに収めておこう
俺はそうやって自制して
本当に人を好きになれない
いや、傷つけるだけだから
人を好きになってはいけないんだ