弱いあたしと強い君と。

カバンを投げ捨てて


一心不乱に人だかりに飛び込む





「おい!どけ!!どけよ!!!」







人をかき分けて


たどり着いたそこにいたのは




変わり果てた加代の姿だった








「...よ?...かよ??」








は?なんだよ、これ。





夢...だろ??





だって今日は早く来たから



いつもは寝坊して遅れてる来るから






まだ本当の俺は夢の中にいて





寝坊してるだけなんじゃなぇのか?






夢なら早く覚めろよ。








覚めてくれよ!!!!



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