悪魔の騎士
不機嫌そうに呟くジンさん。

化け物を見るような目って……
「勿論、知ってるよ!

西高校2年、成績は学年トップ。

そのショートボブの茶色の髪は生まれつきで、その整った顔はお母さん譲り。

好きな食べ物は…………」



ペラペラと私の個人情報を述べるマサキさんに、ストップをかける。



「え、えっと、なんで私のことをそんなに知ってるの……?」



思わず距離をとろうと後ろに下がると、

いつの間にか後ろにまわっていたジンさんにぶつかる。



「うわっ」


「………………なんだその化け物を見るような目は。」



私そんなに目つき悪かった?



「まぁ、化け物って言われても否定出来ないけどな。

いつまでも、ここにいても仕方ない。とりあえず場所を変えるぞ。」




そんな一方的なジンさんの一言で、私達は場所を変えることになった。






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