悪魔の騎士
「始めまして。マイプリンセス。」


跪いて、私の手にキスをしようとする金髪を

ジンさんが足で飛ばす。




…………いや、足で飛ばすって何よ。





「………………俺のに触んな。」



怒気を孕んだその声色に思わず震える。


てか、俺のって……




「私、ジンさんのになった覚えないんだけど……」




私のその言葉に急に静まり返る。


しばらくして、金髪の笑い声が響いた。




「なんだ、ジンまだモノにしてなかったのか。」


くふふっと笑いが止まらない様子の彼。



「俺は、哀川ジュンキ。

よろしくね、プリンセス。」


さっきのような真似はせず、にこりと笑って挨拶をされた。


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