妄想オトメ






唇に,温かくて,柔らかいものが

優しく……。



かちかちと,先輩のめがねが,

顔に当たってる。



酸素が欲しくて

息を吸おうと口を開けると,

なにかが入ってきた。



「…ふっ,あっ!!!」



私のもれてしまった声を合図に,

それは私の口の中を

なめまわす。



「ん…ふぁ…」



何度も何度も,角度が変わる。







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