妄想オトメ






私が何度めかの

息つぎをしようとしたとき,

先輩の唇が離れていった。 



先輩は私を見て,ほほえんだ。



私もつられてほほえむと,

先輩は私をだき寄せて,

首にちゅって。



いやらしい音をたてて,

温かいものが触れた。



「…好きだよ,環菜…」




「わたし…も…」






< 112 / 176 >

この作品をシェア

pagetop