妄想オトメ






先輩はいつもみたいに笑って,

「てゆーのは冗談で……



そろそろデートしたいんだけど…」



って,私の耳元でつぶやく。

───先輩は私をドキドキさせる,天才だ。



元気よく頷いた私の唇に,

先輩はキスの雨を降ろした。










< 120 / 176 >

この作品をシェア

pagetop