妄想オトメ






「もしもし…??」



『…環菜??

今,ちょっといいかな…??』



ケータイから聞こえた弥生の声は…

弱々しくて…

震えてた。



「─弥生??

なにかあった……??」



弥生のテンションが低いと,

私まで低くなるよ……。



すると,電話の向こうの弥生が,

わっと泣き出した。








< 124 / 176 >

この作品をシェア

pagetop