妄想オトメ
「だって,あたしがトイレから出てきたとき,
女の先輩と抱き合ってたじゃん!!!」
すぐに弥生が反論。
新倉先輩は
弥生の長い髪をちょっと撫でた。
「あれは転びそうになった彼女を,
かばったんだっつーの!!
おれは弥生しか
抱きたいって思わないよ…」
「…直也くん…」
愛しそうに見つめ合う2人は,
やっぱり私の憧れだよ。
誤解が解けてよかったね。
2人は安心して,キスを始めた。
新倉先輩の目で<出ていけ>の合図で
私たちはそろりと生徒会室をでた。