妄想オトメ






「やっぱり好きになったんじゃーん!!」



いつもと同じように

からかい始めた弥生に,

私は思わず黙ってしまった。



「お互いがんばろ!!

ね,環菜」


「おー!!!」




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チャンスは

突然やってきた。



その日の昼休み,

私たちはどうしても

先輩たちのアドレスが知りたくて,

外通路に向かってた。

ちゃんと,充電された

ケータイを持って……。






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