妄想オトメ
行き先は,グランドが見える,
外通路。
そこで先輩は,毎日とはいえないけど,
友達と遊んでるんだって。
私はよく,弥生につれだされてた。
「先輩,かっこよすぎだよぉぅ!!
彼女いるのかなぁー」
弥生は顔を赤くしながら,
黄色い声を出した。
弥生ってばホントに,好きなんだね。
私は今までホンキで好きになったことないから,
尊敬するよ。
──なんて,隣でずっと先輩を見てる弥生を見ながら思ってた。
「環菜,後ろッ…!
危ないよ!!」
「へッ?!」