COOKING GIRL. (完)


包丁をあげた私に、悠は驚いていたけど。



「うん、プレゼントに包丁なんてどうかなって思ったんだけど、悠には

料理が似合ってるかなって。」



「ゆら、ありがとう。一人前の料理人になれたとき、この包丁でゆらに

ご馳走する。約束するよ。だから...」












「毎朝、僕の作った味噌汁を飲んでください。」





ちょっとクサめな悠のプロポーズにはびっくりしたけど。





「あは、なにそれー。ほんと、悠らしいって言うか...ぐすっ...」



私はそれが悠らしくて。とても嬉しすぎて、また泣いてしまった。

< 118 / 248 >

この作品をシェア

pagetop