COOKING GIRL. (完)
「刈谷組は、暴走族を潰すグループ。名前はないんだけど、リーダーが
刈谷だから誰かが勝手につけた名前。」
暴走族...その単語を聞いただけで胸がドクッと波打った。
暴走族を...潰す?ってまさか...あのときの。
いや、違うよね。
でも、どっちにしろ、この人たちとは関わりたくない。
はっきり嫌だといったら殺されそうだし...なんて言い訳しよう。
「ねぇ!僕とオトモダチ、なってくれる?」
志摩は上目遣いでお願い。う、可愛い...。
でも、かかわりたくない...。どうしよう。
「こいつ一度言ったら諦め悪いし、オトモダチになってやってくれよ。」
陸くんが困ったように言った。