COOKING GIRL. (完)
私の作った弁当を頬張りながら、唐突に千羅に言われて、少し
ドキッとした。
千羅の透き通ったきれいな目が、私の心の奥を読んでいるような気が
して。
「あーそれ、僕も気になる!」
「なんでなろうと思ったの?やっぱり料理が好きだから?」
志摩と陸も興味ありげな感じできいてくる。
泉はなにも言わないけど、こっちを見ていた。
その目が何だかいつもより鋭くて。ちょっとびっくりしながらも、
何度も考え直した、理由を言った。