COOKING GIRL. (完)



「...なんか、あの二人だけで来ても同じだった気がする。」

「...確かに。」



今日は近くの市民プールに来たんだけど。

普通に楽しい。市民プールだけど、スライダーも滑り台もあって

楽しい!

小学生の列に高校生二人が混じるのは少し恥ずかしいけど。

志摩はそんなこと全く気にしてないようで。気がつくと、滑り台の

常連になっていた。




陸たちは行くと言ったわりにプールに全然入っていないようで。

最初に浴びたシャワーで濡れた髪も乾いてきている。



「泉...なんでいきなり行くって言い出したのかな。」


「あはは...ゆらちゃんには分かんないよー」


「えー!ちょっと、なにそれ!」


いきなり走り出した志摩を追いかけると...


「志摩の水鉄砲を避けられるかなー!?」


「きゃはっ!やったねー、志摩!」

< 37 / 248 >

この作品をシェア

pagetop