COOKING GIRL. (完)


ドンッ



「あっ!」

「きゃっ。」



あれ、ぶつかっちゃった。やばい、謝らなきゃ...

そう思ってその人の顔をみて、あ。と思った。

この人...たしか...。




「ご、ごめんなさい!ケガしてませんか?」


美人なのに...ちょっとみんなより浮いてる、同じクラスの。


「城ヶ崎...さん。」


入学式のとき盛大にやらかして、教師には好かれていないそうだ。


なぜか二人分の、ひとつ大きい弁当を抱えた城ヶ崎さんは、

私が弁当のことを不思議がっているのに気づいた。


「えへ...友達の分だよ。一人でこんな食べれないから。」



な、なんだびっくりした。

でも、城ヶ崎さんって思ったより普通だな...

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